
ウェス・モンゴメリーの方。
土曜ワイド劇場について。エンディングの「花鳥風月」という曲を森山直太郎が歌っていて、とてもいいのでCDまで買ってしまった。これを聴くことを私は「土曜ワイドセラピー」と名付けている。念の為に書いておくがこのシングル以外の彼の曲は驚くほど薄く、浅い(のでご注意)。土曜ワイド劇場はいろんな楽しみ方が出来る。まず、製作費とキャストによって生まれる質の差が凄い。大抵はミステリーにすらなっておらず、最後にやっつけで大団円を迎えるものが殆どだが、その安っぽさ、いい加減さが週末の夜にちょうどいい。力が入っているときは(ごく稀だが)見ごたえがある。藤山直美と岸部一徳の詐欺師ものがあったが、軽い映画を見ているようでとても良かった。最近でいうと賀来千賀子が京野ことみに騙されただけ、というサスペンスでもなんでもない作品があったが、賀来千賀子はダミ声の割に頑張っており、煙草を吸う場面は違和感があったが、設定の地方都市感がよく出ており、街の描き方がとても良かった。(長崎のようにも博多のようにも大阪のようにも広島のようにも見えた。)しかしそれらを台無しにしてしまっていたのが西郷輝彦である。彼が出てくるだけで、全てがマンガに見える。しかし、これは土曜ワイド劇場だ。たかが、パルプ・フィクションなのだ。そしてそこが最重要なのだ。パルプでもフィルムでもないが、読みきりの、時間潰し、100本観れば一度は泣ける、かもしれない。良質なものをお求めの方には「私立探偵濱マイク」の鑑賞をお勧めする。ツタヤで借りて下さい。ちゃんとフィルムで撮られています。